以下の各項目をクリックすると、本ページの各ご案内のトップにジャンプします。
●PMP®試験予約後のキャンセル/新型コロナウィルスに関する試験のお問合せについて
PMP®認定試験の内容は、3~5年ごとに行われる調査結果に基づいて改訂され、プロジェクト・マネジャーが今現在のプロジェクト環境で成功を導くために必要とされるスキルや知識が反映されます。
PMP®認定試験内容が2021年1月2日に改定されました。
●PMP®認定試験 改定内容の詳細・最新情報はこちら
今後のPMP®試験に向けた学習において、PMBOK®ガイド第6版が全くなくなるわけではありません。
20220年10月に、PMBOK®ガイド第7版を補足する『Process Groups: A Practice Guide』(プロセスグループ実務ガイド )(※)が米国PMIよりリリースされました。
これは、『PMBOK®ガイド第7版』の補足情報を提供するもので、プロジェクトマネジメント・プロセスをプロセスグループに分類し、PMBOKガイド®第6版までで提供されていたインプット、ツール、技法、およびその他の要素で構成されており、プロジェクトマネジメントの実践を予測するアプローチのための有用かつ実践的なガイダンスを提供しています。PMBOK®ガイド第6版のウォーターフォール型・予測型における解説やITTO(Inputs, Tools, Techniques & Outputs)について記載されているとお考えください。
『プロセスグループ実務ガイド』では、以下の5つのプロジェクトマネジメント・プロセスグループをベースに、基本的なフレームワークについて説明されています。
※『Process Groups: A Practice Guide』(プロセスグループ実務ガイド)は2022年11月時点で英語版のみとなりますが、2023年初頭に追加言語がリリースされる予定となりますが、これによるPMP試験への影響はございません。
※今後、日本語版のリリースにより、本ページで記載している”プロセスグループ実務ガイド”の日本語訳が変更になる場合がございます。
<PMP®新試験への対策>
PMP®新試験への対応策としましては、PMBOK®ガイド第7版および、PMBOK®ガイド第6版の学習に加えて、試験出題の50%を占める「アジャイル」について追加で学習いただくことをお勧めいたします。
(※)2022年5月追記:
2021年1月にPMP®試験の出題形式(ECO)が変更され、当初はPMBOK®ガイド6版の内容に基づいた試験出題となっていましたが、2021年10月にPMBOK®ガイド第7版がリリースされてからは、ECOの参考文献が第6版から第7版に変わりました(ECOの参考文献は数多くあり、PMBOK®ガイドはあくまでもそのうちのひとつです)。PMBOK®ガイド第7版には6版の要素も引き継がれていますので、最新のPMP®試験対策としてはPMBOK®ガイド第6版(ウォーターフォール中心)および第7版、アジャイル型およびECOの理解が必須となります。
●2021年1月~のPMP®新試験に向けた学習対策のポイント
JPSビジネスカレッジでは、PMP®の最適な学習方法として、下記1および2の学習方法を推奨いたしております。
●PMP®受験対策 【7版/新試験対応】PMP®問題集+模擬試験の詳細・お申込みはこちら
●PMP®受験対策講座(35時間)|オンラインライブ配信講座の詳細・お申込みはこちら
●PMP®オンデマンド試験対策コース(35時間)|eラーニングの詳細はこちら
●「アジャイル実務ガイド 要説」について学べるeラーニング「アジャイル実務ガイド 要説(10PDU)」の詳細・お申込みはこちら
●PMP®取得の学習~受験申請までのサポートサービスの詳細・お申込みはこちら
●PMP®受験対策 35時間の公式学習時間のご提供について
JPSビジネスカレッジ(日本プロジェクトソリューションズ株式会社運営)は、2021年1月より稼働している米国PMI®本部の新制度のもとで認定を受けたProject Management Institute(PMI)認定トレーニング・パートナー(ATP:Authorized Training Partner)です。
2021年1月以降、PMP®受験対策としての35時間の”公式なトレーニング”を実施できるのは、ATP認定を受けた教育機関および講師のみとなります。JPSビジネスカレッジ(日本プロジェクトソリューションズ )もATPとしての認定を受け、現在、35時間の公式トレーニングとして「PMP®受験対策講座(35時間)」(オンラインライブ配信講座)および、PMP®公式35時間をeラーニングで取得できる「PMP®オンデマンド試験対策コース(35時間)」をご提供致しております。
●PMP®受験対策講座(35時間)の詳細・お申込みはこちら
●PMP®オンデマンド試験対策コース(35時間)の詳細はこちら
JPSビジネスカレッジでは、PMP®資格取得のための支援サービスも併せてご提供しております。受験学習・受験申請・万一の監査対応までトータルでサポートすることが可能ですので、PMP®・CAPM®の受験学習や申請でお困りの方はぜひ、本サポートもあわせてご活用ください。
●PMP®・CAPM® 資格支援サービスはこちら
PMP®試験の日程は、テストセンターでの受験と、オンライン受験とでスケジュールが異なります。
●テストセンター受験の場合:
ご希望のテストセンターにて座席の空きがあれば、ご希望日時でいつでも受験予約が可能です。
※コロナ対策で、テストセンターの座席を間引いて試験を実施していることもあり、予約がとりづらい場合があります。予約のキャンセルにより枠が空くこともありますので、こまめにピアソンVUE社のウェブページにて、日程と空きをご確認ください。
●オンライン受験の場合:
毎月、週末に2回のみ実施されます。
オンラインのため受験申込の定員や人数制限はありません。
※オンライン受験日程は、その年の12月分までスケジュールが公開されていますので、ATA社のウェブサイト(ページ内の「試験カレンダー」)にてご確認ください。
ピアソンVUE社のウェブページにてPMP®試験会場および日程予約をされた後のキャンセルにつきましては、PMIウェブサイトからオンラインで予約の変更やキャンセルを行うことができます。
<PMP®試験のキャンセル・変更方法>
試験タイプを変更したい(オンライン受験をテストセンターベースに、テストセンターベースをオンライン受験に変更したい場合)場合は、現在の予約をキャンセルしてから、オンラインで再度予約する際に新しい受験方法を選択してください。
なお、キャンセルなどについてのお問合せはピアソンVUE社のカスタマーサービスにお問合せ・ご確認ください。
<PMP®の試験キャンセルポリシー>
また、新型コロナウィルスの影響に伴うPMP®試験実施状況などに関するお問合せにつきましても、ピアソンVUE社のカスタマーサービス宛てにご連絡ください。
●新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関するPMP®試験の最新情報はこちら
PMP®試験改定内容の最新情報 |
正式な内容は米国PMI本部のウェブページ、または、米国PMI本部より公開されている新試験内容の概要にてご確認いただけます。下記の暫定日本語訳版とは異なる訳語などが使用される可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
●米国PMI本部 新試験の最新情報はこちら
●PMP® Examination Content Outline –January 2021についてはこちら
●米国PMI本部 新試験の最新情報(日本語版)についてはこちら
ドメイン | 試験の項目の割合(%) | 出題数 |
Ⅰ.人 | 42 | 76問 |
Ⅱ.プロセス | 50 | 90問 |
Ⅲ.ビジネス環境 | 8 | 14問 |
合計 | 100 | 180問 |
<変更のポイント>
PMP®試験では、PMI®タレント・トライアングルの3つのドメイン(Technical Project Management、Leadership、 Strategic and Business Management)について、「人:42%」「プロセス:50%」「ビジネス環境:8%」の割合で出題され、この3つのドメインにおけるプロジェクトマネジャーに必要とされる資質および能力を評価するような問題が出題されます。
*1 アジャイル開発手法の一つ。ソフトウェア開発チームが一丸となって迅速に開発を進めるための方法論をまとめたもので、短い開発期間・単位で開発することによりリスクの最小化を狙う方法。
*2 生産過程において、各工程に必要な物を、必要な時に、必要な量だけ供給することで在庫や経費を徹底的に削減する「ジャストインタイム生産システム」で使われる、生産の指示票
*3 徹底的にムダを排除した日本の自動車(トヨタ)生産方式
*4 企業規模でアジャイルプラクティスを導入するための一連の組織およびワークフローのパターン
*5 アジャイルプラクティスを包括的に含んだツールキット
*6 Development(開発)とOperations(運用)を組み合わせた用語で、開発担当者と運用担当者が連携して協力し、さらに両担当者の境目もあいまいにするソフトウェア開発手法の一つ
●PMP®試験変更後の詳細なアウトライン(ECO: Examination Content Outline)はこちら
ドメイン | ドメインの概要 | |
---|---|---|
ドメインⅠ | 人 |
●ハイパフォーマンスチームを作る チームを構築する、合意事項を交渉する、権限を与えるなど ●チームでプロジェクトを順調に進める チームの障害に取り組む、EQ(Emotional Intelligence Quotient)*の活用など *EQ:自己や他者の感情を知覚し、自分の感情をコントロールする心の知能 |
ドメインⅡ | プロセス |
●プロジェクトを計画する 計画を統合する、ビジネス上の緊急度に応じて実行する、リスクを評価する、予算とリソースを計画する、スケジュールを計画する、デリバリーの品質を計画する、スコープを計画するなど ●プロジェクトを実行・管理する 変更管理を行う、成果物を作成する、方法論や実務慣行を選択する、課題を管理するなど ●プロジェクトの終結・移行を管理する 終結基準、定常業務や次のフェーズへの移行、教訓の整理、レトロスペクティブ*の実施など *レトロスペクティブ:チームやチームの活動のプロセスを振り返る活動 |
ドメインⅢ | ビジネス環境 |
●ビジネスと組織を意識する プロジェクトの価値を評価する、外部環境の変化に対処する、組織のチェンジマネジメント*を支援する など *チェンジマネジメント:組織の変革を効率的に実現するために、変革にかかわる個人がそれに適応できるようにしすることで、効率的に変革を進める手法。 |
予測型は、従来のウォーターフォール型のことを指し、ハイブリッド型はアジャイル型と予測型を組み合わせたアプローチになります。したがって、2021年新試験への対策としては、試験の50%の出題を占める「アジャイル型」について、追加で学習いただくことを推奨いたしております。
さらに、2021年10月にPMBOK®ガイド第7版がリリースされてからは、ECOの参考文献のひとつがPMBOK®ガイド第6版から第7版に変わり、PMP®試験には第7版の要素も含まれて来ることから、PMBOK®ガイド第7版についてもあわせて学習されることをおすすめいたします。
ただし、「予測型(ウオーターフォール)」および「プロセス」(=これまでPMBOK®ガイド第6版で定義されている内容)についても出題されるため、最新のPMP®試験には第6版の要素も含まれていることもポイントです。ただし、2021年1月以降にPMP®受験された方々のインタビューなどを通じて、これまでの「インプット・ツールと技法・アウトプット(ITTO)」や自分で計算する問題はほとんど出題されないことが判っています。計算に関しては、すでに計算された数値の意味を問われる問題(公式が何のためにあって、その計算結果に対してどう考えて行動するか)が出題されます。ただ、ITTOについては細かく覚える必要はありませんが、ITTOの関連性(どのような流れでプロジェクトが進むのか)を把握・理解しておくと、最新のPMP試験におけるプロセスの問題に対応しやすくなります。
プロジェクトのアプローチ | 試験の出題割合(%) |
予測型プロジェクトマネジメント・アプローチ | 50 |
アジャイル型(スクラムが中心) | 25 |
ハイブリッド型アプローチ | 25 |
合計 | 100 |
PMP®試験内容の改定に伴い、出題数と試験時間も変更となりました。
各ドメイン/タスクのうち、”太字の箇条書き”が、変更後に新たに加わるタスク内容になり、主に「ビジネス環境」に新たな変更点が多く追加されています。なお、太字でない箇条書きについては、これまでの旧 ECO (Examination Content Outline)のタスクに紐づいた内容になります。
●新試験変更後のアウトライン概要(日本語版)についてはこちら
ドメインⅠ | 人:42% |
---|---|
タスク1 |
コンフリクトをマネジメントする ・コンフリクトの原因と進行度を判断する ・コンフリクトのコンテキストを分析する ・コンフリクトの解決に適切なソリューションを評価し、推奨し、和解させる |
タスク2 |
チームをリードする ・明確なビジョンとミッションを設定する ・ダイバシティーとインクルージョンを支援する(例:行動タイプ、思考プロセス) ・サーバントリーダーシップを重視する (例:サーバントリーダーシップの教義をチームと結び付ける) ・適切なリーダーシップのスタイルを決定する(例:指示的、協力的) ・チーム・メンバーやステークホルダーに刺激を与え、動機づけし、影響を与える (例:チームの契約、社会 契約、報酬システム) ・チーム・メンバーとステークホルダーの影響を分析する ・さまざまなチーム・メンバーやステークホルダーをリードする多様なオプションを識別する |
タスク3 |
チームのパフォーマンスを支える ・主要業績評価指標(KPI)に対するチーム・メンバーのパフォーマンスを評価する ・チーム・メンバーの成長と発展を支援し、評価する ・適切なフィードバック・アプローチを決定する ・パフォーマンスの向上を確認する |
タスク4 |
チーム・メンバーやステークホルダーに権限を与える ・チームの強さを中心に組織化する ・チームのタスクについて説明責任を支援する ・タスクの説明責任のデモンストレーションを評価する ・意思決定権限のレベルを決定し与える |
タスク5 |
チーム・メンバーやステークホルダーが十分に訓練されていることを確認する ・必要なコンピテンシーとトレーニングの要素を決定する ・トレーニングの必要性に基づいたトレーニング・オプションを決定する ・トレーニングのためのリソースを割り当てる ・トレーニングの成果を測定する |
タスク6 |
チームを構築する ・ステークホルダーのスキルを評価する。 ・プロジェクトのリソース要求事項を推定する。 ・プロジェクトのニーズを満たすために、チームのスキルを継続的に評価し維持更新する ・チームと知識移転を維持する。 |
タスク7 |
チームにとっての障害、障害物、阻害要因に対処し、取り除く ・チームにとっての重大な障害、障害物や阻害要因を決定する ・チームにとっての重大な障害、障害物や阻害要因に優先順位を付ける。 ・チームにとっての障害、障害物、および阻害要因を取り除くソリューションを 実装するためにネット ワークを使用する ・チームにとっての障害、障害物、および阻害要因に常に取り組んでいることを 確実にするため、継続的に再評 価する |
タスク8 |
プロジェクトの合意事項を交渉する ・合意のための交渉範囲を分析する ・優先順位を評価し、最終目標を決定する ・プロジェクト合意の目標が適合していることを確認する ・合意の交渉に参加する ・合意に向けた交渉戦略を決定する |
タスク9 |
ステークホルダーと協力する ・ステークホルダーの関与の必要性(ニーズ)を評価する ・ステークホルダーのニーズ、期待、およびプロジェクト目標間の整合性を最適化する ・プロジェクトの目的を達成するためにステークホルダーとの信頼関係を構築しステークホルダーに影響を与える |
タスク10 |
共通理解を構築する ・誤解の根本原因を特定するために、状況を分解して分析する ・合意に達するために必要な、すべての当事者に調査を行う ・当事者の合意の成果を支持する ・潜在的に誤解されそうな事項を調査する |
タスク11 |
バーチャル・チームとの関係を築きサポートする ・バーチャル・メンバーのニーズ(例:環境、地理、文化、グローバルなど)を調べる ・バーチャル・メンバーが参加するための代替手段(例:コミュニケーション・ツール、 コロケーション) を調査する ・バーチャル・メンバーが参加するためのオプションを実装する ・バーチャル・メンバーの参加が効果的にできているか、継続的に評価する |
タスク12 |
チームのグラウンド・ルールを定義する ・チームや外部のステークホルダーに組織としての原則を伝える ・グランド・ルールの遵守を促進する環境を確立する ・グランド・ルール違反をマネジメントし是正する |
タスク13 |
関連するステークホルダーに助言(メンタリング)する ・助言する(メンタリングの)時間を割く ・助言(メンタリング)の機会を見つけ実行する |
タスク14 |
感情的知性(EQ)を応用して、チームのパフォーマンスを向上させる ・パーソナリティ指標を使用してふるまいを評価する ・パーソナリティ指標を分析し、プロジェクトの主要なステークホルダーに関して、 感情面のニーズに合わ せるよう調整する |
ドメインⅡ | プロセス:50% |
---|---|
タスク1 |
ビジネス価値の提供に必要な緊急性を自覚してプロジェクトを実行する ・価値を漸進的に提供する機会を評価する ・プロジェクト全体のビジネス価値を調べる ・チームが最小限のプロダクト(MVP)を見つけられるよう、チームが必要に応じて プロジェクトタスクを細分化 するのを支援する |
タスク2 |
コミュニケーションをマネジメントする ・全てのステークホルダーのコミュニケーション・ニーズを分析する ・全てのステークホルダーのためのコミュニケーション方法、チャネル、頻度、および詳細度を決定する ・プロジェクトの情報とアップデートを効果的に伝える ・相手に伝達内容が理解され、フィードバックを受け取っていることを確認する。 |
タスク3 |
リスクを評価しマネジメントする ・リスクマネジメントのオプションを決定する ・繰り返しリスクを評価し優先順位を付ける |
タスク4 |
ステークホルダーに関与する ・ステークホルダーを分析する(例:権力と関心度、影響度、関与度のグリッド) ・ステークホルダーを分類する ・カテゴリー別にステークホルダーに関与する ・ステークホルダー・エンゲージメントの戦略を開発、実行し検証する |
タスク5 |
予算とリソースを計画しマネジメントする ・プロジェクトのスコープと過去のプロジェクトから学んだ教訓に基づいて 予算上のニーズを見積もる ・今後の予算上の課題を予測する ・予算の変動を監視し、必要に応じてガバナンス・プロセスに従い調整する リソースを計画しマネジメントする |
タスク6 |
スケジュールを計画しマネジメントする ・プロジェクトのタスクを見積もる(マイルストーン、依存関係、ストーリーポイント)。 ・ベンチマークと履歴データを活用する ・方法論に基づいてスケジュールを準備する ・方法論に基づいて継続して進捗状況を測定する ・方法論に基づいて、必要に応じて、スケジュールを変更する ・他のプロジェクトや他の定常業務と調整する |
タスク7 |
プロダクトや成果物の品質を計画しマネジメントする ・プロジェクトの成果物に必要とされる品質基準を決定する ・品質の差異に基づいて、改善のためのオプションを提言・推奨する ・継続的にプロジェクト成果物の品質を調査する |
タスク8 |
スコープを計画しマネジメントする ・要求事項を決定し優先順位を付ける ・スコープを分解する(例:WBS、バックログ) ・スコープをモニターし、妥当性を確認する |
タスク9 |
プロジェクト計画の活動を統合する ・プロジェクトやフェーズの計画を統合する ・統合したプロジェクト計画の依存関係や差異、および継続的なビジネス価値を評価する ・収集したデータを分析する ・情報に基づいたプロジェクトの意思決定を行うため、データを収集し分析する ・重要な情報に関する要件(要求事項)を決定する |
タスク10 |
プロジェクトの変更をマネジメントする ・変更の必要性を予測し、受け入れる(例:変更マネジメントの実務慣行に従う) ・変更を処理するための戦略を決定する ・方法論に従って変更管理の戦略を実行する ・プロジェクトを前に進めるための、変更への対応を決定する |
タスク11 |
調達を計画しマネジメントする ・資源についての要求事項やニーズを定義する ・資源についての要求事項を伝える ・サプライヤーや契約をマネジメントする ・調達戦略を計画しマネジメントする ・デリバリー・ソリューションを開発する |
タスク12 |
プロジェクトのドキュメントを管理する ・プロジェクトのドキュメントを管理するための要求事項(いつ、どこで、誰が、何を、など)を決定する ・プロジェクト情報が最新に保たれていること(バージョンコントロール)および、 すべてステークホルダー がアクセス可能であることを確認する。 ・プロジェクトのドキュメントの管理の有効性を継続的に評価する |
タスク13 |
プロジェクトに適した方法論や方法および実務慣行を決定する ・プロジェクトのニーズ、複雑さ、規模を評価する ・プロジェクトの実行戦略を推奨する(例:契約、資金調達) ・プロジェクトの方法論やアプローチを推奨する(予測、アジャイル、ハイブリッド) ・プロジェクトのライフサイクル全体を通して反復型、漸進型の実務慣行を使用する (例:教訓、ステークホ ルダー・エンゲージメント、リスク) |
タスク14 |
プロジェクトのガバナンス体制を確立する ・プロジェクトのための適切なガバナンスを決定する(例:再現可能な組織ガバナンス) ・エスカレーション・パスと閾(しきい)値を定義する |
タスク15 |
プロジェクトの課題をマネジメントする ・リスクが課題になる時を認識する ・プロジェクトの成功を達成するため、最適なアクションで問題に取り組む ・問題を解決するためのアプローチにおいて、関連するステークホルダーと協力する |
タスク16 |
プロジェクト継続のための知識を伝達する ・チーム内でプロジェクトの責任について話し合う ・作業環境への期待について取りまとめる ・知識を伝えるためのアプローチを確認する |
タスク17 |
プロジェクトやフェーズの終結や移行を計画しマネジメントする ・プロジェクトやフェーズを成功裏に終結するための基準を決定する。 ・定常業務・運用チームや次フェーズへの移行への準備が整っていることを確認する ・プロジェクトやフェーズを終結するためのアクティビティ(例:最終的な教訓、レトロスペクティ ブ、調達、財務、資源など)を完了させる |
ドメインⅢ | ビジネス環境:8% |
---|---|
タスク1 |
プロジェクトのコンプライアンスを計画しマネジメントする ・プロジェクトのコンプライアンス要求事項(例:セキュリティ、安全衛生、法規制の遵守)を確認する ・コンプライアンス・カテゴリーを分類する ・コンプライアンスに対する潜在的な脅威を決定する ・コンプライアンスを支援する方法を使用する ・コンプライアンスに従わない場合の結果を分析する ・コンプライアンス・ニーズ(例:リスク、法)への対処に必要なアプローチと アクションを決定する ・プロジェクトがどの程度コンプライアンスを遵守しているかを測定する |
タスク2 |
プロジェクトのベネフィットと価値を評価し提供する ・ベネフィットが特定されていることを調査する ・継続したベネフィット実現のため、オーナーシップについての合意を文書化する ・ベネフィットを追跡するための測定システムが機能していることを確認する ・価値を実証するため、デリバリー・オプションを評価する ・ステークホルダーの価値獲得の進捗状況を評価する |
タスク3 |
スコープに影響する外的ビジネス環境の変化を評価し、対処する ・外的ビジネス環境(例:規制、技術、地政学、市場)に対する変化を調査する ・外的ビジネス環境の変化に基づいて、プロジェクトのスコープやバックログへの影響を評価し、優先順位を付ける ・スコープやバックログを変更するためのオプション(例:スケジュール、コストの変更)を推奨する ・外部ビジネス環境のプロジェクト・スコープ/バックログに対する影響を継続的に |
タスク4 |
組織の変革を支援する ・組織の文化を評価する ・組織の変化がプロジェクトに与える影響を評価し、必要なアクションを決定する ・プロジェクトが組織に与える影響を評価し、必要なアクションを決定する |
● 責任の定義
認定試験の作成は、まず作成メンバー資格者としての責任を定義する。試験内容を作成するメンバーになる前に、実務者としてプロジェクトを実践し、リードしていることが必要である。試験の妥当性は、プロフェッションとして必要な全ての関連領域から出題されること、またドメイン(パフォーマンス・エリア)は最重要、重要、通常のカテゴリーの設問から構成されていることが確保されている必要がある。プロジェクトをリードする個々人の役割定義には通常、2つのフェーズがあり、一つは責任範囲の定義、もう一つは定義された責任がグローバル視点で検証されているかである。
2014年初頭、PMIはグローバル視点でのロール・デリネーション・スタディー(RDS)をPMP資格に採用することにした。RDS手順は、PMIの認定協議会を代表するステアリング・コミッティーにより作成されている。ステアリング・コミッティーが監督する権限を有するともに、RDS採用の代表者である。複数のプロジェクト・マネジャーで構成されたプロジェクト・タスク・フォースがステアリング・コミッティーの監督下でプロジェクトに関する作業を取りまとめている。タスク・フォースのメンバーには、地理的な広がり(どの国で活動しているか)、業界、仕事での地位・役割と経験を代表している者を採用している。プロジェクト・マネジャーにはタスク・フォースによる成果を独立してレビューする役割があり、多数のプロジェクト・マネジャーへのサンプリング取得のサーベイを実施する前に、まずパイロット的に関連情報の確認をしてもらっている。
プロフェッショナル・エデュケーション・サービス(ProExam)の方針に従い作業を進めるスタディー参加者は全員、ドメイン(Performance Domain)やカテゴリー、役割を定義する職務と責任のカテゴリーについて理解し、はたまた、それらのタスクを実践するのに必要な知識/スキル/能力について満たしている。
● パネリストによる検証
検討者パネルにより作成されたコンテント・アウトラインの妥当性を評価するために、PMIは無作為に選ばれた世界中の数千人のプロジェクトマネジメント実務者にサーベイし確度の高いフィードバックを得ている。彼ら/彼女らは96カ国で活動中、かつ種々の主要な業界に携わっているプロジェクトマネジメント実務者である。PMIではこの結果が、統計的にタスク選定頻度や実践能力確認度をカバーできていると認識している。実務者自身もプロジェクト・マネジャーとしてプロジェクト従事する際にコンテント・アウトラインの内容がいかに不可欠な知識、スキルになっているかを評価している。
● テスト計画の開発
試験問題作成に当たっては、回答者の正誤結果(正解率)を見ながら、各々のドメインやタスクからいくつずつ設問を用意すべきか併せて考慮する。これらのドメインやタスクは、回答者からのサーベイ結果により最重要、重要、普通と区分けされた設問から成っている。この調査・検討結果として合否判定対象の175個の設問が、以下の表のように各ドメインに割り当ててある。また、プリテスト設問として25個の設問が今後の試験問題作成の参考とするために、各ドメインに割り当てられているが、これは当該試験での合否判定対象ではない。プリテスト設問は、試験問題の改善のためPMIがモニターし、今後の試験問題作成に役立てるためのものである(次回以降の試験問題改善に使用)。
ドメイン | 設問設定(%) |
1.立ち上げ | 13 |
2.計画 | 24 |
3.実行 | 31 |
4.監視コントロール | 25 |
5.終結 | 7 |
合否対象の設問数 | 175 |
プリテスト設問数 | 25 |
合計設問数 | 200 |
*出典:https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pdf/PMP_EXAM_CONTENT_OUTLINE_Complete_Edition_20150630.pdf
CAPM®試験については、2022年5月にECOが改定され、2023年7月25日より、新ECOに沿った試験出題に変更になりました。
2023年7月24日までの出題範囲はPMBOK®ガイド第6版のみでしたが、2023年7月25日以降の出題範囲は、PMBOK®ガイド第7版のほかにビジネスアナリシスやアジャイル原則を含むプロジェクトマネジメント全般の内容を統合しています。もちろん、これまでのPMBOK®ガイド第6版で提供されていた「プロセス」の要素についても出題範囲とされています。
以下のECOの日本語は、PMI®によりリリースされている英語版を弊社にて日本語翻訳を行ったものであり、記載されている用語や翻訳内容は随時変更される場合があります。
●CAPMの最新のECO(2022年5月改定/2023年7月25日~適用:英語版のみ)はこちら
●CAPM最新試験対策向け参考文献(英語版のみ)(New Exam Reference List)はこちら
ドメイン1:プロジェクトマネジメントの基礎とコアコンセプト 36% | |
タスク1 |
様々なプロジェクトのライフサイクルとプロセスについて理解していることを証明する。
|
タスク2 |
プロジェクトマネジメントの計画について理解していることを示すことができる。
|
タスク3 |
プロジェクトの役割と責任について理解する。
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タスク4 |
計画された戦略やフレームワーク(コミュニケーション、リスクなど)に従い、実行する方法を決定する。
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タスク5 |
一般的な問題解決のツーと技法について理解できている。
|
ドメイン2:予測・計画ベースの手法 17% | |
タスク1 |
予測的、計画的アプローチを用いることが適切な場合について説明できる。
|
タスク2 |
プロジェクトマネジメント計画書のスケジュールについて理解できている。
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タスク3 |
予測型、計画型プロジェクトのプロジェクトマネジメントをどのように文書化するかを決定する。
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ドメイン3:適応可能なフレームワーク・方法論 20% | |
タスク1 |
適応型アプローチを用いることが適切である場合について説明できる。
|
タスク2 |
プロジェクトのイテレーションを計画する方法を決定する。
|
タスク3 |
適応型プロジェクトのプロジェクト管マネジメントをどのように文書化するかを決定する。
|
タスク4 |
適応型の計画書の構成要素を説明することができる。
|
タスク5 |
タスク管理ステップの準備と実行方法を決定する。
|
ドメイン4:ビジネス・アナリシスのフレームワーク:27% | |
タスク1 |
ビジネスアナリシス(BA)の役割と責任について理解する。
|
タスク2 |
ステークホルダーとのコミュニケーション方法を決定する。
|
タスク3 |
要求事項収集方法を決定する。
|
タスク4 |
プロダクトンのロードマップについて理解していることを示すことができる。
|
タスク5 |
プロジェクトの方法論がビジネス分析プロセスにどのように影響するかを決定する。
|
タスク6 |
製品の納品を通じて要求事項を検証する。
|