JPSビジネスカレッジでは、PMBOK®ガイド(PMBOK®Guide)第8版に関する最新情報を日本語で分かりやすくご案内いたしております。
本ページでは、米国PMIによるPMBOK®ガイド 第8版に関する最新情報および、海外や国内におけるプロジェクトマネジメント関連組織や団体により発表されている情報に基づいて、PMBOK®ガイド 第8版変更に関する最新情報をお伝えいたします。
<ご注意>
随時、最新情報をお伝えすることを心がけておりますが、米国PMI本部より最終的に確定・発表される「PMBOK®ガイド 第8版」と内容や表現などが異なる場合がございます。また、PMBOK®ガイド 第8版のドラフト版は英語のため、本ページの情報はそれをもとに当社にて日本語に翻訳を行っておりますこと、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。
PMBOK®ガイド(PMBOK®Guide)とは、Project Management Body of Knowledgeの略で、「プロジェクトマネジメントの知識体系ガイド」の略称です。米国PMI本部が発行するPMBOK®ガイドは、プロジェクトマネジメントの世界標準として浸透しており、下記の2つの役割を持っています。
PMBOK®ガイドは、プロジェクトマネジメントの進化にあわせて、業界のベストプラクティスを反映するために定期的に改訂されます。
PMBOK®ガイドの改定は、プロジェクトマネジメントにおける最新の技術や業界のベストプラクティスを反映し、ANSI(アメリカ国家規格協会)ガイドラインに準拠することで、グローバルな利用者のニーズに対応しています。
PMBOK®ガイドの改訂によって、プロジェクトマネジメントの実務者は、より実践的な知識とガイドラインを得ることができ、プロジェクトの成功に貢献しやすくなります。また、PMBOK®ガイドは、プロジェクトやプログラム、ポートフォリオマネジメントの実践のベースとしても進化しており、多種多様な業界や環境にも適応することを可能としています。
PMBOK®ガイド 第8版は、2024年12月20日~2025年1月19日までの間で英語のドラフト版が公開され、世界中の有資格者や関係者から意見を募り、この意見をもとに正式版が完成する予定です。
2025年1月時点で米国PMIからPMBOK®ガイド 第8版の正式なリリース日は公開されておらず、2025年中のリリースを目標としていることのみが判っています。
ただし、過去の例から、電子書籍の先行リリースや言語ごとによるリリース時期の違いが発生することが想定されます。
JPSビジネスカレッジではこれらの要素を考慮し、PMBOK®ガイド 第8版の正式なリリースは「2025年第3四半期後半から第4四半期頃」にかけて行われるものと予想しております。
2025年夏以降はPMBOK®ガイド 第8版に関する情報の動きが活性化することが予想されますので、是非本ページをブックマークして最新情報をご確認ください。
現行のPMP試験はECO(Examination Content Outline)で試験範囲が明確化されています。
ECOは、PMP®試験を作成するために行われた調査をまとめたもので、プロジェクトマネジャーがその役割を果たすうえで習得すべき最も重要なタスクが記載されています。
一方で、PMBOK®ガイドは試験出題の参考図書のひとつに位置付けられています。
PMP試験がPMBOK®ガイドから直接出題されるわけではありませんが、PMBOK®ガイドは、プロジェクトマネジメントの豊富な知識と体系的な学習のサポートを提供しており、PMP®試験合格を目指す方にとって重要な参考書であることに変わりありません。
特に、最新のPMBOK®ガイド 第8版は、試験内容に影響を与える可能性があるため、必ず最新情報を確認するようにしましょう。
<今後のPMP®試験対策の重要ポイント>
JPSビジネスカレッジでは随時、PMBOK®ガイド 第8版に関する最新情報を更新していきますので、是非本ページを定期的にご確認いただけますと幸いです。
これまでPMBOK®ガイド改定時には、改定後約半年程でPMP®試験の内容も変更されてきました。もしもPMBOK®ガイド 第8版が2025年後半にリリースされる場合、2026年前半にはPMP試験内容が変わる可能性が高くなります。
そのため、これからPMPの取得を検討されている方は、改訂前の2025年のうちに受験されることをおすすめいたします。
<PMBOK®ガイド改定前の受験のメリット>
<再受験の注意点>
万一現行のPMP試験で不合格の場合、再受験のタイミングによっては試験内容が改定されている可能性があります。受験の計画を立てる際は、この点を考慮し、余裕を持ってスケジュールされることを強くおすすめいたします。
PMBOK®ガイド 第8版では、PMBOK®ガイド 第7版にいくつかの重要な変更点が追加されています。
<補足>
本ページの情報は、2024年12月20日~2025年1月19日にリリースされたPMBOK®ガイド 第8版のドラフト版(英文)に基づいて記載されています。今後、正式版リリースまでに追加で変更が追加される可能性はあるものの、基本的な考え方や構成要素が大きく変わることはないものと予想されます。
PMBOK®ガイド 第8版における「7つのプロジェクトマネジメント・パフォーマンス・ドメイン」とは?
(参考)
PMBOK®ガイド 第7版における「8つのパフォーマンス・ドメイン」
PMBOK®ガイド 第8版におけるプロジェクトマネジメントの「6つの原理・原則」とは?
(参考)
プロジェクト・マネジメント標準/PMBOK®ガイド 第7版における「12の原理・原則」
PMBOK®ガイド 第8版では、PMBOK®ガイド 第6版まで掲載されていた、プロジェクトマネジメントの全体像を把握するために重要な「プロジェクトマネジメント・プロセス群とパフォーマンス・ドメインの対応表」が復活しました。
第6版までは「プロセス・マップ」と呼ばれていたこの対応表では、横軸に5つのプロセス群、縦軸に7つのパフォーマンス・ドメインを配置し、その中に「40のプロセス」を示すことで、各プロセスがどのプロセス群とパフォーマンス・ドメインに属しているのかを視覚的に表現しています。
これにより、プロジェクトマネジャーは、どのプロセスをいつ、どのように実行すべきかをより明確に把握できるようになります。
第6版までの10の知識エリアは7のパフォーマンス・ドメインに置き換えられ、第8版では新しい視点で展開されています。
また、統合マネジメントエリアがガバナンスに、コスト・マネジメントエリアがファイナンスに置き換わり、ステークホルダー・マネジメントとコミュニケーション・マネジメントが統合されるなど、各要素の融合や再定義等が行われています。
● 立上げプロセス群:
● 計画プロセス群:
● 実行プロセス群
● 監視・コントロール・プロセス群
● 終結プロセス群
PMBOK®ガイド 第8版では、第6版まで使用されていたフレームワークとして、ITTO(Input:インプット、Tools and Techniques:ツールと技法、Output:アウトプット)が復活しました。
ITTOは、各プロセスの仕組みを体系的に理解するための重要な概念であり、PMBOK®ガイド 第8版では「プロセス群とパフォーマンス領域の対応表」(プロセス・マップ)において、40のプロセスそれぞれに対してITTOが明確に定義されています。
これにより、プロジェクトマネジメントの実践において、各プロセスのインプット、ツールと技法、アウトプットをより深く理解し、効率的なプロジェクトマネジメントの学習と実践が可能になります。
ITTOフレームワークの復活に伴い、PMBOK®ガイド 第8版では、各プロセスの「インプットとアウトプット」および「ツールと技法」が新たに大項目として加わり、詳細に解説されています。
「インプットとアウトプット」および「ツールと技法」のセクションでは、各プロセスの詳細な情報がアルファベット順に整理されており、これにより、プロジェクトマネジャーは、ITTOの各要素をより深く理解でき、また、必要な情報に迅速にアクセスし、プロジェクトの状況に合わせて適切なツールや技法を選択することができます。
PMBOK®ガイド 第8版では、付属文書(APPENDIX)にPMO、AI、調達に関する付属文書が新たに追加され、内容が大幅に拡充されました。
これらの追加により、PMBOK®ガイド 第8版は、より実践的なガイドブックに進化し、変化の激しいビジネス環境に対応できるようになり、プロジェクトマネジャーが直面する最新の課題に対応するための羅針盤として活用することができるようになります。
PMBOK®ガイド 第8版は、第7版から約100ページほどボリュームアップしており、より充実した内容となっています。
今回のPMBOK®ガイドの改訂では、第6版の構造的な強みと第7版の抽象的な概念を融合させ、よりシンプルかつ実践的なプロジェクトマネジメントのガイドライへと進化しており、PMBOK®ガイド 第8版はプロジェクトマネジメント実務者にとって、非常に使いやすいものになることが期待されます。
PMBOK®ガイド 第8改定や変更点等に関するご質問やご不明点などは、下記お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。内容を確認のうえ、2営業日以内に担当者よりご連絡させていただきます。
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