プロジェクトはそのゴールが未来にあるため、不確実性が高いお仕事です。そして、プロジェクトをリードするプロジェクトマネジャーは、不透明な霧の中を切り拓いて行くようなものです。
プロジェクトを効果的に進めるためにはまず、ベースとなる知識や技術が必要となります。
一方で、それらを実践で活用しプロジェクトの成果をあげるために、以下のような人間力にかかわる知識と技術も同時に求められます。
ただでさえ不確実性が高いお仕事のなかで、チームメンバーはゴールが不明確だと、それを達成するための道筋が見えず、何をすればよいのか不安になったり、モチベーションが下がったりしてしまいます。そこで、プロジェクトマネジャーはプロジェクトチームが持つ引き出し、メンバーの士気を高める必要があり、そのためには、プロジェクトのゴールを明確にし、目標達成の道筋を照らし出すことが鍵となります。
JPSビジネスカレッジでは、「プロジェクトマネジメントのベースとなる知識と技術」だけでなく、チームを効果的かつ円滑に運営し、プロジェクト成功の確度を高めるために必要な「モチベーション」「リーダーシップ」「チームビルディング」「コミュニケーション」といった「人間力」にもフォーカスし、プロジェクトに携わるすべての方が、これらの知識と技術を実務やプロジェクトの現場で活用し、実践できるようになることを目的とした研修プログラムをご提供いたします。
JPSビジネスカレッジでは、プロジェクトマネジメントに必要な5つの要素を「5大マネジメント」としています。
プロジェクトやビジネスにおける「マネジメントの知識と技術」と、それを実務や実際のプロジェクトで活用しより成果を高めるための人間力として「モチベーション」「リーダーシップ」「チームビルディング」「コミュニケーション」に分類し、これらの人間力を強化するための研修を、単体または組み合わせのモジュール:プロジェクトマネジャー育成プログラムとしてご提供いたします。
これら5つの要素はバランスよく身に着けている必要があります。
いくらプロジェクト遂行の「知識と技術」に優れていても、「モチベーション」「リーダーシップ」「チームビルディング」「コミュニケーション」どれか一つでも要素が崩れると、プロジェクトはもちろん、それを包括する事業ニーズや戦略、組織ヴィジョンのバランスも崩れてしまいます。
私たちは、プロジェクトマネジャーに必要な要素を5大マネジメントとして位置づけていますが、同時にこの5つの要素を、以下のように「知識と技術」および「人間的要素(人間力)」の2つに分けて考えており、両方をバランスよく身に着け、実務や実際のプロジェクトで活用していただくことを目的としております。
5大マネジメント要素 |
概要 |
<基本スキル> |
かつての大量生産、大量消費=「モノ」作れば売れる時代は終焉を迎え、ビジネスを取り巻く外部環境の変化は速く、その変化に対応するために企業や組織はこれまでの以上のスピードで組織変革を行う必要があります。 そのために、①売上の向上、②コストの削減、③利益を確保し未来へ投資をする、という企業や組織活動の基本となる3原則に対して常に新たな「目標」を設定し、その目標を「期限」までに達成させなければなりません。そこで重要になるのが、新たに設定された「目標」を実現させるための「計画」と、「計画」を遅滞なく「実行」させるスキルです。これが、まさに「プロジェクトマネジメントの知識と技術」であり、プロジェクトマネジメントの知識や技術が今、企業や組織で求められている理由です。
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<人間力強化スキル> |
プロジェクトでも定常業務でも、初めてマネジャーになる時には転職くらい大きな変化を感じるものです。なぜならば、「自らが成果を挙げる」ことから「人を通して成果を挙げる」ことへと役割が大きく変わるからです。そのため、メンバーがどのくらい高いモチベーションでプロジェクトに臨んでくれるのかで、プロジェクトの成否に大きな影響を与えます。しかし、残念ながらモチベーションをいつも高く維持するのはなかなか難しいことです。予期せぬトラブルや、ちょっとした人間関係の行き違いで大きくモチベーションは大きく変わってしまうものです。 だからこそ、マネジャーはメンバーの状態に関心を持ち、常に働きかける必要があります。
JPSビジネスカレッジの研修では、チームメンバーのモチベーションを引効果的に引き出すために、メンバーへの働きかけ方や向き合い方を習得し、振りかえる場を設けています。
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<人間力強化スキル> |
米国PMI(Project Management Institute)で実施している調査*1から、プロジェクトが成功しているチームとそうでないチームを比べた時に、リーダーシップ開発の優先度において5倍近くの開きがあることが分かっています。このことから、プロジェクトの成否にはリーダーシップの開発が大きく影響すると考えられます。
リーダーシップとは、目標達成に向けてチームが前進するように個人とチームに影響を与えようとする行為です。プロジェクトには軌道修正が付き物ですので、プロジェクトマネジャーはその都度、方向性を示し、チームを鼓舞し続ける必要がありますが、状況や相手が変われば働きかけ方も変わります。例えば、平時はサポーティブな関わり方でも、緊急時には指示命令型のスタイルに変える必要があるように、プロジェクトマネジャーは状況や相手の特徴によって関わり方を変えられるることが必要で、そのためにはリーダーシップの引き出しを幅広く持つことが求められます。
JPSビジネスカレッジでは、様々なメンバーや状況に合わせたリーダーシップを発揮できるよう、複数の種類のリーダーシップ開発のメニューを用意しています。
*1 PULSE OF THE PROFESSION ®:成功率の上昇 低パフォーマンスによるコスト高を変革する(2017)
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<人間力強化スキル> |
プロジェクトマネジャーとメンバーとの関わり合いが効果的なものであったとしても、メンバー同士の関係が良くなければ、効率の良いチーム運営はできません。例えば、メンバー同士の関係が悪くチームの士気が下がったり、メンバー同士の合意が整っておらず不要なコストが発生したりすることはよくあることです。
効率的で良好な関係を作るためには、相互理解を促進し、葛藤を処理し、信頼関係を構築する必要があります。タックマンモデルでは、チームの5つの成長段階を説いていますが、“最も成果が上がる「遂行期」への移行”がプロジェクトの成果を左右します。そして、この移行こそがプロジェクトマネジャーの技量にかかっていると言えます。
<タックマンモデル>
JPSビジネスカレッジでは、効果的なチームを作るために知識だけではなく、体感的な理解を促進するプログラムをご用意しています。
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<人間力強化スキル> |
マネジメントと組織行動学の専門家であるスティーブン・P・ロビンス(2009)は、コミュニケーションが果たす機能には「統制・動機づけ・感情表現・情報」の4つの側面があるとしています。つまり、プロジェクトマネジャーは
ことが求められ、そのために90%もの時間を割いていると言われています。ただ、その時間を本当に有効なものにできるか否かはプロジェクトマネジャー次第です。
JPSビジネスカレッジでは、効果的なコミュニケーションやその仕組み作りについての知識やスキル、自らのコミュニケーションスタイルへの気づきを向上させることでプロジェクトマネジャーのパフォーマンスを更に高めることを狙いとした各種コンテンツを用意しています。
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